実家じまいと墓じまい、どちらを先に進めるべきか
結論から言うと、どちらを先にしなければならないという決まりはありません。
ただし、それぞれの手続きにかかる期間や負担の性質が異なるため、進め方の順番を工夫すると、全体の負担を減らせます。
親の他界や施設入居をきっかけに、実家の片付けとお墓の整理が同時に発生する方は少なくありません。
この記事では、それぞれの特徴と、同時進行させるコツ・注意点を解説します。

- 実家の片付けと墓じまいが同時期に重なってしまった
- どちらから手をつければよいか分からない
- 両方の費用がかさみそうで不安
実家じまいと墓じまい、それぞれの特徴
実家じまいは、家財の整理・不動産の売却や相続手続きが中心で、相続税の申告期限(相続開始から10ヶ月)など期限のある手続きが絡むことがあります。詳しくは墓じまい・永代供養は相続税の対象になるのかでも解説しています。
一方、墓じまいは改葬許可申請などの行政手続きが中心で、法律上の厳密な期限はありません。
この違いを踏まえると、期限のある実家じまい・相続関連の手続きをやや優先しつつ、墓じまいは並行して情報収集から進めるという進め方が現実的です。
同時進行させる場合の3つのコツ
1. 全体の流れを先に把握しておく
墓じまい全体にどんな手続きがあり、どれくらい時間がかかるのかを先に知っておくと、実家じまいとのスケジュール調整がしやすくなります。墓じまいを何から始めればよいかまとめたロードマップもあわせてご覧ください。
2. 業者への相談・見積もりは早めに複数並行する
実家の解体・片付け業者と、墓じまいの石材店・改葬先探しは、どちらも見積もりに時間がかかります。早い段階で両方に問い合わせておくと、後の日程調整が楽になります。
3. 費用の全体像を先に見積もっておく
実家の解体費用・不動産手続き費用と、墓じまい・永代供養の費用が同時期に発生すると、家計への影響が大きくなります。両方のおおよその総額を早めに把握しておくことで、資金計画が立てやすくなります。
ご相談を伺っていると、実家じまいと墓じまいを「どちらも早く終わらせなければ」と一気に抱え込んでしまう方が多い印象です。
すべてを同時に完璧に進めようとせず、期限のある手続きから優先順位をつけて、無理のないペースで進めることをおすすめします。
注意しておきたいポイント
実家の解体・売却を先に進めてしまうと、法要や墓じまいの相談で親族が集まる機会が減り、話し合いがしづらくなることがあります。
可能であれば、親族が集まる機会(法要など)を活用して墓じまいの意向確認も済ませておくと効率的です。
逆に墓じまいだけを急いで、実家の相続手続きの期限を過ぎてしまうと、追徴課税などのリスクが生じる場合があります。
期限のある手続きの有無は、早い段階で確認しておきましょう。
よくある質問
Q. 実家じまいと墓じまいを同じ業者に依頼できますか?
A. 業種が異なるため、通常は別々の業者になります。ただし、解体業者や不動産会社が墓じまい関連の業者を紹介してくれる場合もあるので、相談してみるとよいでしょう。
Q. 費用はどちらが高くなりやすいですか?
A. 実家の規模や立地、墓地の状況によって大きく異なるため一概には言えません。どちらも早めに複数の見積もりを取り、総額を比較することをおすすめします。
まとめ:優先順位を決めて、無理のないペースで進める
実家じまいと墓じまいに絶対的な順番はありませんが、相続税など期限のある手続きをやや優先しつつ、墓じまいは情報収集から並行して進めるのが現実的です。
一度に全てを終わらせようとせず、優先順位をつけて一つずつ進めることが、負担を減らす一番の近道です。