三十三回忌(弔い上げ)を機に墓じまいする人が増えている理由
結論から言うと、三十三回忌は多くの宗派で「弔い上げ」として年忌法要に一区切りをつける節目とされています。
このタイミングで「これを機に墓じまいをしよう」と考える方が、近年増えています。
「まだ早いのでは」「罰当たりにならないか」と迷う方も多いはずです。
この記事では、三十三回忌と墓じまいの関係、実際に選ばれている理由、進め方の注意点を解説します。

- 三十三回忌を機に墓じまいを考え始めた
- 「弔い上げ」の意味がよく分かっていない
- 親族にどう切り出せばよいか迷っている
「弔い上げ」とはどういう意味か
弔い上げとは、年忌法要を打ち切り、故人の霊を先祖代々の霊(ご先祖様)と一体化させる考え方です。
三十三回忌、宗派や地域によっては五十回忌を最後の法要とすることが多く、それ以降は個別の年忌法要を行わなくなるのが一般的です。
この「一区切り」という意味合いが、お墓のあり方を見直すきっかけにもなっています。
個別に法要を続ける必要がなくなるタイミングだからこそ、お墓の管理方法も一緒に見直しやすいのです。
三十三回忌を機に墓じまいを選ぶ人が増えている3つの理由
1. 法要と手続きをまとめて済ませられる
ちょうど親族が集まるタイミングのため、弔い上げの法要と合わせて墓じまいの相談・報告がしやすくなります。
2. 「区切り」として気持ちの整理がつきやすい
三十三回忌という大きな節目だからこそ、「ここで一区切り」という気持ちの面での納得感を持ちやすいという声が多く聞かれます。
3. 継承者の高齢化・不在という現実的な事情
三十三回忌を迎える頃には、お墓を継ぐはずだった世代も高齢になっていたり、そもそも継承者がいなかったりするケースが少なくありません。
「まだ早いのでは」と迷ったときの考え方
三十三回忌はあくまで一つの目安であり、必ずこのタイミングで墓じまいをしなければならないわけではありません。
五十回忌まで待つ、あるいはさらに先まで維持するという選択も、もちろん問題ありません。
逆に、三十三回忌より前であっても、管理が難しくなっているなら早めに検討して構いません。
大切なのは年数そのものより、ご家族が無理なくお墓と向き合えるかどうかです。
取材をしていても、「三十三回忌が終わったから」という区切りを理由に墓じまいを決断された、というお話をよく伺います。
ただし実際に多いのは、法要の場で親族の意見がまとまりやすいという実務的な理由です。年数にこだわりすぎず、家族で話し合えるタイミングを大切にしてください。
三十三回忌を機に進める場合の流れ
弔い上げの法要に合わせて墓じまいを進める場合、法要の日から逆算して準備を始めるのがおすすめです。
改葬許可申請などの手続き全体の流れは墓じまいの費用と流れを解説した記事にまとめています。
また、次の供養先を四十九日や一周忌のような別の法要に合わせたい場合の考え方はこちらの記事でも解説していますので、あわせてご確認ください。
よくある質問
Q. 三十三回忌より前に墓じまいをするのは良くないですか?
A. 問題ありません。弔い上げはあくまで法要上の区切りであり、墓じまいの時期を縛るものではありません。管理が難しいと感じた時点で検討して構いません。
Q. 弔い上げの法要と墓じまいの手続きは同時に進めても良いですか?
A. 多くの方が同時期に進めています。ただし改葬許可申請などの行政手続きには時間がかかるため、法要の日程が決まったら早めに準備を始めることをおすすめします。
まとめ:三十三回忌は区切りの一つ。ご家族のペースを大切に
三十三回忌(弔い上げ)は、年忌法要と一緒にお墓のあり方を見直しやすい節目です。
ただし絶対的な期限ではないため、早めても遅らせても問題はありません。
大切なのは、ご家族が納得できるタイミングで話し合うことです。
法要の場は親族が集まる貴重な機会でもあるので、上手に活用してみてください。